Q 06: MBTIと検索するとよく出てくる16Personalities testというのは、MBTIではないのですか?
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はい、MBTIとは全く異なるものです
16Personalities testは特性論ベースの検査であり、MBTIの根本にあるユングの心理学的タイプ論とは無関係のBig Fiveという特性理論がベースになっている性格診断テストということです -
でも、何だか似たような言葉が出てくるのでMBTIだと思っていましたし、友人なんかもそう思っているようです
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確かに16Personalities は、MBTIのオリジナルだったアルファベット4文字による分類型が表示されるので、見分けがつかなくなってしまっているので、悩ましいところです
MBTIがどんな検査かは、説明すると長くなってしまうので、是非、Q01を参照してください
16PersonalitiesのISTJとMBTIのISTJはイコールではないことは理解してください
自分の何が知りたいかを明確にして受ける検査を選ぶことも重要です
とくに、自分の人生を考えるためやキャリア選択をするために自分を知りたいという大切な目的で検査を受ける場合は、更にその検査が、心理検査の公式のテストスタンダードに沿って研究開発されたものかも重要になると思います -
ちなみに有名人のタイプが書いてあるのですが、僕は、自分の好きな俳優さんと自分が同じでうれしかったんですが、、、
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いろんな研究手法やいろんな考えがあっていいと思いますが、もしご自分が勝手に誰かに自分の性格を診断してサイトにアップされたらどうでしょうか
特にMBTIは自分の行動ではなく、心の認知スタイルの理解を深めることが重要なので、自分のタイプを自ら表明することは自由ですが、他の人のタイプを本人の許可なしに公表することは、プライバシー侵害の問題になるので、MBTIはそれを良しとしていません
チームビルディングなど、複数の人たちが集まっての研修などでは、相互理解の場なのでお互いのタイプを開示しますが、それでも本人が回答し本人の了承を得てすすめます
そういう決まりにもかかわらず、本人に無断でその人の行動から想定して公表しているとしたら、行動パターンと心の認知パターンは必ずしもイコールではないので、見た目で判断して、その人のMBTIタイプだと公表されたりしたら、決めつけを助長することにもなってしまうことが危惧です -
そうか!だから、外から人の行動を見ただけでその人のタイプはわからない
なのに、その“あたりまえ”が、タイプ論を知らないとわからないで、日ごろ使い慣れている“タイプ”という言葉と勘違いして人を○○タイプと呼んだりして、MBTIでいう“タイプ”と混同してしまうのですね
まったく違うものなのに! -
MBTIが、誰かの性格を決めつける形で使われることは、なんとしても避けないといけないことで、そうならないように、日本では本当に慎重に20年以上の歳月をかけて、倫理的なMBTIの普及に尽力してきました