Q 09: 日本国内MBTIは原版MBTIと同じなのですか?

  • 同じユングの心理学的タイプ論がベースで、理論は同じですから、とうぜん見ているところも同じ、同じMBTIと言えます
    ただし開発経緯は異なります
    米国の原版は米国人を対象に研究開発されたものだからです
    米国と日本は文化も言語も違いますし
    自我の形成のプロセスも異なります
    そのことを考えると、日本人だけのサンプルをベースに0から作り直すような開発経緯をたどったので、日本でのデビューに10年以上かかりました

  • 10年もかけて開発されたんですか
    もう少しその経緯を教えてくださいますか?

  • 少し専門的な話になりますが、一つひとつ決められた心理検査の開発の手順を踏む必要があったからです
    まずは、何歳が適切か最初は不明なので、下は小学生から上は後期高齢者といわれる方々まで対象に、翻案した質問項目に答えてもらいながら、回答のしやすさについてもアンケートをとったりもして、ある程度の質問項目を確定させます
    その段階までに多くの人に受けてもらって、フィードバックセッション(タイプの検証)も一人ひとりしましたので、相当な時間がかかりました
    それから今度は、国際規格の心理検査の開発のテストスタンダードにのとって、信頼性と妥当性の検証を、さらにもっと大人数を対象に実施し、納得のいく結果がでるまで繰り返しました
    と同時に、バイリンガルの人に英語版と日本語版を受けてもらって同じ結果になるかなど、試みました
    途中MBTIのエキスパートの指導もうけながらの、10年でした

  • なるほど
    すると、フィードバックのセッションのしくみも日本人向けにゼロからつくられたのですか?

  • はい
    そうです
    とにかく日本人にとって、日本版MBTIが、諸外国同様に有益な効果をもたらしてくれるように、誤解されやすいユングの「タイプ論」を、日本人になじみやすいように、日本人の自己理解に生かせるものをと試行錯誤して、最初のフィードバックセッションのバージョンをつくりました
    日本でMBTIが利用されるようになって24年、開発に取りかかった時から数えると、35年近くが過ぎようとしています
    そして、理論自体は変わらないですが、時代と共に変わることもたくさんありますので、MBTIを体験していただくためにつねにUPDATEもしています


Q&A

一覧に戻る
トップにもどる